富山県魚津市、多職種連携ICTツール「FiNE-LINK⁺」を導入
～魚津市における医療・介護の連携強化で、切れ目のない地域包括ケアシステムを推進～

富山県魚津市内の介護・医療関係者で構成される「魚津市介護医療地域ネットワーク」は、この度、多職種連携ICTツール「FiNE-LINK⁺（ファイン・リンク・プラス）」を導入しました。本ツールの活用により、医療・介護・福祉の専門職間の情報共有を一層円滑にし、蜃気楼や埋没林など豊かな自然に恵まれた魚津市における地域包括ケアシステムのさらなる推進を目指します。

1. 導入の背景と目的

魚津市では、海と山に囲まれた自然豊かな環境で、市民が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、医療・介護・生活支援を一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の構築を進めています。これまで、利用者情報の共有は電話やFAX、対面でのやり取りが中心で、情報伝達に時間と手間がかかることが課題でした。特に、急な体調変化や退院後の支援など、迅速な情報連携が求められる場面で、情報共有のタイムラグが生じることもありました。 今回導入した「FiNE-LINK⁺」は、セキュアな環境下で多職種がリアルタイムに情報を共有できるツールです。これにより、利用者の状態変化や支援状況を迅速かつ正確に把握し、個々の利用者にとって最適なケアを切れ目なく提供することが可能となります。

2. FiNE-LINK⁺の主な機能と導入による効果

FiNE-LINK⁺は、以下のような機能を備えています。

• セキュアな情報共有: 利用者の個人情報を含む機密性の高い情報を、安全なプラットフォーム上で共有できます。
• リアルタイムな情報連携: 医師、看護師、ケアマネジャー、ヘルパーなどが、いつでもどこでも利用者の最新情報を確認できます。
• タイムライン機能: 申し送り事項や出来事を時系列で確認でき、情報を見逃す心配がありません。

これらの機能により、以下のような効果が期待されます。

• 情報伝達の効率化: 電話やFAXでのやり取りが減り、業務効率が大幅に向上します。
• 迅速な対応: 利用者の急な体調変化などにも、関係者全員が迅速に対応できます。
• チームケアの質向上: 多職種が同じ情報を共有することで、より質の高いチームケアが実現します。

3. 今後の展開

魚津市介護医療地域ネットワークは、「FiNE-LINK⁺」の活用を通じて、医療・介護の垣根を越えたスムーズな連携を強化し、市民の皆様がいつまでも安心して暮らせるまちづくりに貢献してまいります。今後も、蜃気楼のように未来への希望が見える連携を築き、地域全体で市民の健康と生活を支えていく所存です。